ベルタイムスVol.12 春夏号

ベルタイムス 2024年 春・夏号 03 野菜の価値を守る 野菜の価値を伝える企業へ <過去> 2009年オーラパック発売から 鮮度保持を追求し続けることについて 野嵜 当初は鮮度保持だけじゃなくて色々開発しようとしていて 大変だったよね。でも、やっぱりベルグリーンワイズの強みは青果 物だなということで、青果物の鮮度保持を会社の開発テーマとし て取り上げようということになりました。外部の技術コンサルの協 力も得て、新しい技術を導入したんですが、なかなかすぐ鮮度保 持効果を得られることもなく当初は売上もなかったよね。 赤尾 初年度750万でした。 全員 ははは(笑) 野嵜 頑張った方だよね。いかに鮮度を保たせるかの技術の追求 をずっとやってきましたね。技術者の採用もして学びましたね。 赤尾 最初はきちんとしたエビデンスもなかったので、2015年に ラボを作って24時間365日の環境を作りました。 野嵜 オーラパックができるまでは、価格や納期、関係性だけで やってきたけど、オーラパックができたことによって、問題解決型 で、お客様に違いを見いだせるようになってきましたね。 中田 第一次技術革命ですね! 野嵜 はい。提案するときに大事にしたのは、検証結果とお客様 の採用事例ですね。 赤尾 最初は販売のノウハウがなかったけど、ラボができて今は エビデンスがほとんどの野菜であるので、各営業マンがきちんと 説明できます。またお客様からは、誰がどのように使用してどのよ うな効果があったのか?と聞かれますので、採用事例は効果的でし たね。このエビデンスと採用事例の積み重ねで売り上げが伸びる きっかけとなりました。 野嵜 それでも、なかなか売れなかったよね。そんなに簡単では なかった。普通の袋に比べて高いしね。 赤尾 売り方の仕組みができてなかったんですよね。今では何か あれば技術部門がサポートして、販売手法に関しては、販売促進部 門や機能性表示部門といった様々な部門が関わっていますが、当 時は個人商店の集まりでしたから、営業マンが一人で解決するし かありませんでした。 中田 その人のレベルで決まっちゃうよね。引継ぎしたら終わりみ たいな。 野嵜 そうですね。あと・・・何言おうとしたんだっけな、忘れちゃっ た(笑)そうそう!追い風もありましたよね。食品廃棄ロスを減らそ うという社会的な追い風がありましたね。直近だとコロナも追い 風でしたよね? 赤尾 めちゃめちゃ追い風でしたね。 野嵜 包む事の必要性だったり、まとめて買うので鮮度保持の重 要性を求められました。 赤尾 最近では当たり前のネット通販も、流通に時間がかかるけ どお客様に鮮度を届けなければいけないという流通の変革もあり ますよね。 野嵜 ”採れたての新鮮さを”という事で、採用事例も当初は産地 側だったんですけど、今はスーパー側も増えてきましたね。食品廃 棄ロスの低減や、より新鮮にという価値観をお持ちだということも ありますよね。 SPECIAL INTERVIEW SPECIAL座談会 青果物の未来について 過去・現在から お話して頂きました。 野嵜 健 株式会社ベルグリーンワイズ 代表取締役

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