ベルタイムスVol.14 春夏号

「オリジナル袋で商品の付加価値アップが図れる」 10 今後は露地栽培に挑戦したいと考えています。 現在、私たちの農園ではハウス栽培しており、収穫時期 は3月から10月末までです。特に、3月中旬から4月が最 も収穫量の多い時期です。しかし、同じペースで収穫を 続けるとアスパラガスが光合成できないため、5月にな ると立茎をします。立茎とは、春の収穫後に茎を立てて夏 に大きく育つ葉で光合成を行い、根に養分を蓄えること を指します。この期間に養分が十分に蓄えられると、茎の 横から次々にアスパラガスが萌芽します。そのため、5月 は収量が必然的に少なくなり、ご注文をいただいてもご 要望にお応えすることが難しいのが現状です。 ハウス栽培だけでは5月の出荷量が限られてしまうた め、5月でも収穫可能な露地栽培に挑戦し、安定した数量 を出荷したいと考えています。露地栽培は天候の影響を 受けやすいため課題も多いですが、より多くのお客様に 当農園のアスパラガスをお届けしたいと考えています。 私たちが栽培するまで京都府産のアスパラガスはありません でした。基本的に関西地方で販売されているのは九州地方の ものが多く、そのほとんどが透明なボードン袋で包装されて います。せっかく京都府産で売り出していくなら他の商品と差 別化して販売していきたいと思い、京野菜ブランドを訴求す るためにも背面が黒色の高級感のあるデザインにしました。 以前、袋が足りなくなり透明袋とオリジナルデザイン袋の 半々で販売をした事があります。同じ内容量・価格で販売しま したが、オリジナルデザイン袋に包装されていた方が売れ行 きが好調で1日の売上に差が出ていました。同じ中身でも包 装する袋や見栄えによって印象が変わることを身を持って実 感したため、オリジナル袋で商品の付加価値アップが図れて いるなと感じています。 田口農園様は京都府久御山町にてアスパラガスを栽培されています。 収穫時期は3月~10月末、畑面積は2.5反、年間収穫量は約3~4tです。 主な出荷先は、京都の中央市場、八百屋、飲食店、直売所などです。 アスパラガスは収穫できるまで年数がかかりますが、収穫できるようになってか らは長い間採れるのが特徴です。 その分虫や病気が出やすいため、できるだけ発生を抑えるような工夫をしたり、 有機肥料を中心に使い、微生物などが多くいる畑にして畑の土の調和が取れる ような健康的な土づくりをされています。 〈京都府 〉田口農園 様 お客様情報 記事詳細は こちら▶

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