ベルタイムスVol.14 春夏号

ベルタイムス 2025年 春・夏号 3 一般社団法人食品機能推進協会を設立 大澤俊彦氏 2024年4月 株式会社ベルグリーンワイズは 生鮮食品の専門家集団として、食と農の価値普及を推進すること を目的として、一般社団法人食品機能推進協会を設立しました 設立の背景 現代の消費者は、栄養価の高い食品や健康に良いとされる食材への関心がますます高まっており、生鮮食品業界はそ のニーズに対応するために研究・開発に力をいれています。しかし、消費者への正確な情報提供や、製品の品質管理、研 究の進展に向けた業界内の連携が求められている中、これらを統合的にサポートする機関が必要とされていました。 ベルグリーンワイズは、これまでに培った生鮮食品分野での豊富な経験と知見を活かし、食品機能推進協会を通じて、 研究者、企業、消費者を結びつけるプラットフォームを提供します。 栄養表示研究会 健康寿命の延伸には日々の食事が大変重要です。生産者や販売者に おいては消費者にとってわかりやすく正しい情報を伝えることが大切で す。一方、消費者においても情報を理解し、自分に合うものを選択す ることが必要になります。栄養表示研究会では、商品や売場の表示を 通じて適切な情報発信を目指すとともに、検定事業を通じて消費者の 選好力を高める活動をおこない、販売と消費の双方向から健康寿命の 延伸に取り組んでいます。 野菜のPOP表示支援活動 野菜・果物の栄養や健康への寄与に関する表示に関しては、「食品表 示法」、「健康増進法」、「景品表示法」など複数の法規規制の対象で あり、法規の解釈や判断を正しく理解することが大変困難であります。 また、行政機関の担当者によって法律の解釈が異なることも、販売現 場の混迷につながっています。本活動は、規制のサンドボックス制度(新 技術等実証制度)の成果物「直販所や量販店の野菜・果実の栄養素 の一般的な機能性・特徴表示に関する POP 表示マニュアル」(以下 「Y-POP 表示マニュアル」という。)を用いて、小売店の売り場で適切 な POP 表示を行うことを支援するものです。売り場での表示にお困り の事業者様はぜひお問い合わせください。 鮮度管理研究会 生鮮食品分野では、商品の鮮度が商品価値に直結しています。鮮度が よい状態で食卓まで届けるためには生産努力だけでなく、流通過程で の商品管理、小売店での適切な販売までサプライチェーン全体で取り 組みをしていく必要があります。本研究会では共同商品開発や流通テス ト、現場管理者向けの研修活動など鮮度に関する活動を幅広くおこなっ ています。 今後の展望 表示サポートによる栄養価の伝達ノウハウや生鮮品の鮮度保持技術を活用し、野菜や果物 の価値を高めることを通じて、農業の持続性にも貢献できたらと考えています。個々では小 さいかもしれませんが、想いを共有し、共感するみなさまとともに新たな世界に飛び込んで いきます。新鮮でおいしい食材が当たり前に食卓に提供される世の中がいつまでも続くよう に、そんな未来に貢献していきたい。ご賛同いただける方がますます増えて、大きな力となっ て社会のお役立ちになることをめざしていきます。

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