STOP!フラワーロス まだ美しい花が、捨てられています。 ●フラワーロスが起きる原因 卸売市場から小売店に運ぶ過程での廃棄 切り花1世帯あたりの年間購入額の推移 花の購入額は、長期的 に減少傾向にあります 出典「総務省家計調査(民間分析)」 切り花の世帯主年齢別年間購入金額 花は人の心を明るくし、暮らしを彩る存在です。 しかし生産や流通、売り場の中で、まだ美しい状態のまま 廃棄されてしまう花が多く存在しています。 プロダクトアウトとは、消費者のニーズにあわせて作るのではなく、 作り手が作りたいものを作ることを優先する手法です。 独自性のある商品を作れるメリットがある半面、需要と供給の バランスが取りづらいというデメリットがあります。 花業界では需要に見合わない生産となり売れ残り・廃棄に つながりやすいという構造的課題があります。 花の中でも切り花は1週間から10日程度しか日持ちしないため、 鮮度が落ちて萎れたり枯れたりしてしまいます。 劣化してしまうと売り物にならないため廃棄するしかありません。 さらに、生花店では通常、まとまったロットで仕入れるため、需要より 多く仕入れてしまい、仕入れ分の30~40%が売れ残り廃棄になるという推計もあります。 この消費動向が固定 化されてしまえば、花 の需要は先細りとな ります。 ピークとなっている1997年(平成9年)に比べて、直近の2022 年(令和4年)の年間購入額は5,138円(約32%)も低下していま す。消費量が減少しているため、小売店が多くの花を仕入れても 売れ残る確率が以前より高くなっていることが想定できます。 60代以上の世代が1世帯当たり1万円以上購入しているのに 対して、20代・30代は約2,300円と60代以上の世代の4分の1 以下にとどまっています。 花の生産が「生産し た分だけ売る」という スタイルのままであ れば、今後も花の廃 棄が増え続けると予 想されます。 ※フラワーロスに関する正確な統計データは未整備ですが、業界や団体の推計では年間10億本以上の花が 流通段階で失われているとされています。 茎の長さ、太さ、柔らかさ、曲がり具合、花の数、花びらの具合など花の規格の厳しさも廃棄が増える原 因とされています。15~20%程度の花が規格外として扱われる場合があるという情報もあります。 規格外品とされた花は直売所などで売られることがありますが、市場出荷時の2割ほどの価格になって しまいます。それでも売れなければ廃棄するしかありません。 規格外品が廃棄されるから 消費量が減少傾向にあるため 販売までの過程が廃棄の出やすい仕組みになっているため プロダクトアウト型が主流のため生産過剰の傾向 ベルタイムス 2026年 春・夏号 3
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