導入事例

当社は「ねね屋」という屋号を持ち、約80品目の青果物を生産・販売しています。その中でも、何か新しい取り組みや市場変動にとらわれることなく、商品に付加価値をつけて販売できる方法はないかと考えていた時に、あるスーパー様より栄養機能食品の話をいただきました。消費者に身近な品目で、当社の全体の1/3の生産量を占める栄養成分が豊富なブロッコリーで進めることになりました。新たな市場やターゲット層へのアピール、野菜に対して違う角度からブランディングをすることに対して期待を感じたため商品化しようと決めました。

商品化するにあたり、ベルグリーンワイズ社に成分分析、デザインの表示内容のチェック、パッケージ作成をしてもらいました。商品コンセプトを明確化するために訴求するターゲットを決め、ブロッコリーは栄養成分が豊富なため一般的に消費者認知の高い「ビタミンＣ・葉酸」の2つのビタミンを表記することにしました。ターゲットは、主に健康意識の高い女性や妊娠中の方です。妊娠中は貧血にもなりやすいため予防として必要な栄養素を普段の食生活から気軽に摂取していただきたいと考えています。商品化までに時間は要しましたが、ベルグリーンワイズ社にパッケージの表示について詳細に教えてもらい、どのようなデザインにしたら良いかなど親身に相談に乗ってもらえたので、窓口が一つで完結でき安心して進められました。
オーラパックで鮮度保持が担保され、ブロッコリーで栄養機能食品を商品化されている所はまだ少なく2つのビタミンを同時にパッケージに表記できるという点も、より広いターゲット層に訴求でき、商品の価値を高め他社商品と差別化が図れていると感じます。

当社の一番のこだわりは「圧倒的鮮度」です。鮮度の良いブロッコリーに加えて「ビタミンＣ・葉酸」の2つのビタミンを表記することで、泉州アグリとしてのブロッコリーの商品価値は高まっています。この商品は主に、関西の某大型量販店様、百貨店などの催事にて販売をしています。某量販店様では無人販売ですが、消費者の目につきやすいPOPを売場に置いて展開しており、店舗担当者の方にも泉州アグリのブロッコリーは鮮度が良いことに加え、栄養機能食品のため周りの商品と差別化が図れており評判が良いですよと言われています。
また、当社が日頃から大切にしているのは対面販売です。お客様とのコミュニケーションの中で商品の特徴を直接説明させていただき、商品の魅力を伝えています。実際に興味を持ってくれる方も多く、健康意識の高いお客様はこの商品をめがけて来てくださる方もいます。既存の販路以外の売り方を確立した今、こだわって作った商品を売り方にもこだわり、日々の販売を通してどんな商品かということを理解していただいた上で多くの方に食べていただきたいです。

泉州アグリでは、既存の農業にとらわれることなくまずは挑戦していくことを大切にしており、農業で生計を立てていきたい若い人たちに、農業だけで生活をしていける仕組みづくりを提供したいと考えています。農業は土地や場所によって生産できる農作物が限られ、農業をやりたいけど何を育てていきたいのかまでは決まっていない人が多いのが現状です。泉州アグリは全員が新規就農者のため、まず農業とは何なのか。という基本的な部分から入り、自分たちで売り先を探す販売部分や、育てた農作物を加工する6次産業へのノウハウなどの知識も伝えています。多種多品目栽培の当社だからこそ様々な経験を積むことができ、未来を担う若い人たちに選択肢を広げていき、やりたい農業に対して支援できるツールを作り上げていきたいです。当社での経験を経て、自分のやりたい農業を確立していき、若い人たちが農業で法人化していくことを目標にしています。