新鮮なブロッコリーの原体販売だけではなく、新たな商品展開が必要だと感じ、他社が枝豆でレンジ袋を採用されている事例を見て、他の品目でも展開できないかと思い、調べたのがきっかけです。現在カットブロッコリーを160gの食べきりサイズで販売しており、オーラパックすぐ食べレンジで付加価値を高め、消費者からもレンジで加熱するだけで調理できるため大変便利と評判を得ています。また、私たちが扱う商品の大半は、手に取りやすい価格か、美味しいかで判断されることが多いです。今回作成したパッケージはとてもキャッチーで目の惹く商品のため、スーパーのバイヤー様や商品を取り扱いいただくお店の店主にも、当社にお願いすれば色々な分野に挑戦してくれるのではないかと興味を持っていただき、実際に相談してくださる事が増えました。農協ですが面白いことを提案してくれると関心を持ってもらい、今では「ブロッコる?」の商品がお客様とつながるきっかけ作りの導入のツールになっています。JAハイナンとして一味違った事に取り組んでいることをPRでき、私たちもお客様に対してご提案しやすくなりました。
お客様情報:JAハイナン 様
JAハイナン様は、静岡県の牧之原台地の一角に位置しており、静岡県内最大の茶生産地となっており、そこから生産される茶は最高の味と香りを誇っていらっしゃいます。新鮮で安全な食料生産を通じ、健康で豊かな暮らしの実現に貢献するJAをめざして活動されています。
今回の「ブロッコる?」の主な販売先は、静岡県内のスーパー様で20~25店舗、駅中にある老舗青果店様などで販売しています。
JAハイナンとして地産地消を掲げています。そのため内容物~パッケージデザインまでオール静岡で商品化したいと考えており、袋デザインも静岡県出身のイラストレーターの方に依頼しました。今回は新たな販売展開をするために「ブロッコる?」を商品化したため、やるからには今までの農協にはない商品を作りたいと思っており、思わず手に取りたくなるキャッチーな袋にしました。表面は白色を基調として清潔感を演出し、アフロの頭の部分を強調するために透明にしてブロッコリーの花蕾でアフロ頭を表現しています。表面で興味を引いて、裏面を見ると「JAハイナン」と認識してもらい、農協だから安心・安全であるというストーリーを描いて商品化を進めました。可愛いデザインのため若い女性客やお子様連れの方に手に取っていただき、SNSで発信していただくことで商品認知を高めていけたらと考えています。
今までJAハイナンと言えば“お茶”の印象が強かったですが、それに次ぐ商品開発やJAハイナンを知ってもらうことに重きを置いて「ブロッコる?」を商品化しました。正式販売前に、古民家を改装したおしゃれな雰囲気の八百屋様でテスト販売を実施し、オープン日に商品を陳列させてもらい、マスコミの取材もあったため大変宣伝効果がありました。また、お店の雰囲気を生かして宣材写真の撮影にも協力していただき、それをきっかけに色々な人に見てもらえることが増えました。珍しいパッケージで目を惹いて、他商品の採用にも話が広がっているため、「ブロッコる?」は当組合の顔となる商品です。実際に消費者からも、可愛くて簡便調理ができるから買いたくなると嬉しい声もいただいています。
今後は「ブロッコる?」を都心向けなどの県外にも販売していきたいです。現在は、静岡県内のスーパー様や直売所で販売しています。メディアで見た消費者からも県外でも販売してほしいと要望もいただいてます。レンジで簡単調理ができ、鮮度を保ったまま美味しくカットブロッコリーを食べられる需要の高い商品だと考えているため、販路を確立してより多くの方にJAハイナンを知っていただきたいです。
また、今回のように一際目立つパッケージで消費者の興味を惹いたように、生産者に新しいアイディアや売り方を提案していく事業も展開できたらと考えています。