元々関西のスーパー様になすを出荷しており、スーパー様から機能性表示食品を陳列したいから取得してくれませんかと提案がいただいたことがきっかけです。話をいただくまで機能性表示食品について知識があまりなかったのですが、高知県産のなすで機能性表示食品を取得されているのを見て、このような新たな販売方法もあることを知りました。周りがやっていないことをしないと商品の付加価値が高まらないという思いと、青果物で機能性表示食品を取得しているのは珍しさがあったため他の商品と差別化を図るために取得しようと決めました。
お客様情報:大阪府 乾農園 様
乾農園様は、創業以来継承する「海老芋」をはじめ、大阪きゅうりや大阪なすなど、富田林市の代表的な農産物の生産を手掛けられています。日本人スタッフに加え、ベトナムのスタッフの方も迎えられ、「大家族」のチームワークで日々「美味しい農産物」の育成に取り組まれています。ハウス栽培1ha、露地栽培ではお米約1ha、大阪なす30a、海老芋50aの農地を持たれており、収穫量は大阪なすが12トン、海老芋が15トン、主に関西のスーパー様の全店舗に出荷されています。
【HP】乾農園様
初めに商品コンセプトを明確にするために、ベルグリーンワイズ社にオリエンテーションを実施していただき、GABAを表記することに決め、そこから訴求したいターゲットを絞り商品コンセプトを作り上げ、ターゲットは40代~50代の高血圧が気になる世代に決めました。パッケージデザインは「血圧を下げる」ことを一番PRしたかったため、血圧の部分を赤い丸で表現し、ターゲット層の世代に合わせ和風のデザインにし、店頭で並んでいる際に手に取ってもらうことが一番大事なので遠目から見て何を伝えたいのか認識しやすい売場で目立つパッケージにしました。ベルグリーンワイズ社には商品コンセプトに基づいて、当社の意見を汲み取りながらパッケージデザインをいくつか提示していただけたため、スムーズに商品化が進みました。
機能性表示食品を取得するにあたり、何から手を付けていけば良いのか、誰に相談すれば良いのかが分かりませんでした。色々な業者に依頼するのは手間もかかりますし、個人で機能性表示食品を取得しようと思ったら、普段の業務をしつつ複雑な書類の作業などが発生するため、そこまで手が回らわず時間の確保が難しい現状がありました。それをベルグリーンワイズ社が書類の届け出、表示内容のチェック、デザイン作成、パッケージ作成の窓口を1本化してくれたため、負担が軽減され大変助かりました。
そして、今回、「富田林の千両なす」は大阪府内で初となる農産物で機能性表示食品を取得しました。一番初めに農産物で機能性表示食品を取得したということに価値があると思いますし、実際に商品を対面で販売する際に、色々な商品が置かれている中で機能性表示食品を並べていると他商品と差別化を図ることができ、お客様に商品の魅力を自信を持って伝えられるのですごく誇りです。目新しい商品のため関心を持って話を聞いてくださる方が多く、健康志向の方は意識して購入してくださる方もいます。今後はより一層、機能性表示食品「富田林の千両なす」の認知を拡大していきたいですし、この商品を通して人々の健康生活を豊かに出来たらなと思います。
当社は主に大阪なすと大阪きゅうり、海老芋を栽培しています。それはこの地域の気候や特性を活かして農産物を栽培しているからです。この場所でしか栽培できないものを守っていくことはとても大事なことだと考えているため、今まで培ってきた乾農園としてのブランド力をより確立していき、今後も柱となる基盤は変えない努力が必要だと考えています。乾農園は豊かな日本の食文化が持つそれらの「宝物」を受け継ぎ、さらに未来へ向かって育てる農園です。農業をやりたいと思ってくれる方に将来後を継いでもらい、乾農園として守り続けてきたものは継続して、+αで青果だけはなく1次加工品など取り組めることがあれば挑戦していきたいと考えています。