当社の日々の包装点数は15~20万点ほどあり、包装業務は4社の企業に外部委託をして運用しています。昨今の新型コロナウィルスの影響で人件費削減の動きが活発になり、人を雇用しづらい現状がありますが、包装点数が変わる事はないため、どうにか人手不足の問題を解消して包装作業の効率化を図れないかと課題がありました。そこで課題を解決するために、当社は全国で3拠点ありますが、神奈川センターが率先して機械化に向けて動き出し、包装機を導入しスマート営業の推進を開始しました。
お客様情報:JA全農青果センター株式会社 様
JA全農青果センター株式会社様は、全国各地の生産地で収穫された青果物が消費者のみなさまの食卓に届くまで、私たちは生産者と消費者を結ぶ架け橋として多彩な事業展開をされています。青果物の仕入れ・販売、青果物の小分け包装、セットセンター運営、加工食品の製造・販売。
【HP】JA全農青果センター株式会社様
包装機導入前は、レタスにシートを巻いてセロハンテープで留める包装形態で、毎日1000~2000玉を手作業で包装していました。作業に慣れている方でも外葉を剥くなど形を整えてから包装すると、1玉1分はかかっており、手作業のため作業ペースを上げることは難しかったです。1年間で換算すると包装機導入前は年間42万玉、1日で1200玉包装しており、手作業で対応することを考えると15人の人手が必要です。しかし、包装機導入後は2時間で15人分の作業を終えることができ、機械1台に就く人手も3名ほどで運用できるため、今まで包装作業に割いていた人手を大きく減らすことを実現しました。そして機械包装にしたことで1日3000玉の包装が可能になりました。
従来は包装作業の問題点からレタスは裸売りばかりでしたが、機械包装でその問題が解消されてからは、量販店様にレタスの販売提案もしやすくなりました。輸送段階での破袋もなくなり、しっかりと包まれているためレタスの葉崩れも起こさず、売場で陳列されていても見栄えが良く、以前より品質も上がったなと実感しています。包装機を導入してから長年抱えていた課題を解決することができ、社内でも成功事例として共有しています。
レタスの包装の際に人手が必要なのは、外葉を剥く作業と包装されたレタスをコンテナに詰める作業のみです。
手作業の頃は、包装作業の能力に長けている方に作業をしていただく必要があったり、作業する人によって見栄えにばらつきがあったためどうしても統一感が出にくいのが悩みでしたが、機械を動かせば誰でも対応できるようになったため人を配置しやすくなりました。また、従業員も作業スピードが早くなったと感動の声を上げてくれています。
当社ではレタス用の包装機以外にもPAW-9000Bのピロー包装機を所有しており、鮮度保持包材のオーラパックの導入も検討しています。鮮度保持資材は以前より某量販店様向けにメインで導入をしており、お客様からもオーラパックを認められる機会が増えてきました。実際に導入前、オーラパックと一般ボードン袋で鮮度比較試験を実施し、十分に効果を実感しました。そのため、丹精込めて青果物を栽培している生産者の想いや、より新鮮な状態で消費者に届けたい実需者の想いも踏まえ、今後は当社のブランドとしてオーラパックを積極的にPRしていければと考えています。