初めは一般のボードン袋に入れて販売していましたが、茎の下部分の乾燥に悩んでおり、鮮度問題を解決するために鮮度保持袋の導入を決め、当初は他社様の鮮度保持袋を使用しておりました。しかし、オリジナルデザインを入れた袋で販売したいと思い、鮮度保持効果・コスト面などを考慮した上で色々な会社の資材を探している時に、代理店様よりベルグリーンワイズ社のオーラパックをご紹介いただきました。実際に導入前に使用してみると、他社と鮮度保持効果は同等な上に、オリジナルデザイン袋を作成してもコストメリットがあったため、オーラパックへの切り替えを決めました。袋を作成する際も臨機応変にこちらの要望に応じてもらい、納得のいく袋を作成することができました。
■お客様情報:田口農園様
田口農園様は京都府久御山町にてアスパラガスを栽培されています。
収穫時期は3月~10月末、畑面積は2.5反、年間収穫量は約3~4tです。主な出荷先は、京都の中央市場、八百屋、飲食店、直売所などです。
アスパラガスは収穫できるまで年数がかかりますが、収穫できるようになってからは長い間採れるのが特徴です。その分虫や病気が出やすいため、できるだけ発生を抑えるような工夫をしたり、有機肥料を中心に使い、微生物などが多くいる畑にして畑の土の調和が取れるような健康的な土づくりをされています。
収穫したアスパラガスを市場に出荷していますが、棚持ちが良く商品の見栄えが良いと高い評価をいただいています。アスパラガスは鮮度劣化が早い青果物なので鮮度保持袋を導入したことで品質の良い商品を提供できています。
私たちが栽培するまで京都府産のアスパラガスはありませんでした。基本的に関西地方で販売されているのは九州地方のものが多く、そのほとんどが透明なボードン袋で包装されています。せっかく京都府産で売り出していくなら他の商品と差別化して販売していきたいと思い、京野菜ブランドを訴求するためにも背面が黒色の高級感のあるデザインにしました。
以前、想定よりも収穫数量が多かった際、袋が足りなくなり透明袋とオリジナルデザイン袋の半々で販売をした事があります。同じ内容量・価格で販売しましたが、オリジナルデザイン袋に包装されていた方が売れ行きが好調で1日の売上に差が出ていました。同じ中身でも包装する袋や見栄えによって印象が変わることを身を持って実感したため、オリジナル袋で商品の付加価値アップが図れているなと感じています。
露地栽培に挑戦したいと考えています。
現在、私たちの農園ではアスパラガスをハウス栽培しており、収穫時期は3月から10月末までです。特に、3月中旬から4月が最も収穫量の多い時期です。しかし、同じペースで収穫を続けるとアスパラガスが光合成できないため、5月になると立茎をします。立茎とは、春の収穫後に茎を立てて夏に大きく育つ葉で光合成を行い、根に養分を蓄えることを指します。この期間に養分が十分に蓄えられると、茎の横から次々にアスパラガスが萌芽します。そのため、5月は収量が必然的に少なくなり、ご注文をいただいてもご要望にお応えすることが難しいのが現状です。
ハウス栽培だけでは5月の出荷量が限られてしまうため、5月でも収穫可能な露地栽培に挑戦し、安定した数量を出荷したいと考えています。露地栽培は天候の影響を受けやすいため課題も多いですが、5月に出荷できるように露地栽培を確立し、より多くのお客様に当農園のアスパラガスをお届けしたいと考えています。