従来は透明な袋にシールを貼って販売しており、こだわって栽培した「こくパリッ」の良さをもっと伝える方法はないかなと探していました。紙プラス商品は、紙とフィルムの貼り合わせの袋で珍しさを感じ、見た目も可愛かったので「こくパリッ」とマッチするのではないかと思いました。また、SDGSの取り組みの一貫としてもプラスチック使用量を減らした袋なので環境配慮商品としての一面もあり導入を決めました。
お客様情報:パナプラス株式会社 様
パナプラス株式会社様は栃木県にて野菜苗の生産・販売、トマトの生産・販売をされている農業法人様です。
今回取材させていただいたミニトマト「こくパリッ」は野菜ソムリエサミットで複数回金賞を受賞されています。
主な販売先は、大都市圏を中心とした卸業者様・レストラン様・小売店様の他、自社オンラインサイト・直売所などです。
HP:パナプラス株式会社様
袋にオリジナル印刷を入れたことでお客様から人にプレゼントしやすくなったと言われるようになりました。紙プラス商品は当社の売店まで来てくれた方だけが購入できる商品です。また、箱入り商品も販売しており以前まで7:3の割合で箱入り商品の方が需要が多かったですが、紙プラス商品を販売するようになってから半々の割合になりました。持ち手付きで持ち帰りやすく手土産用にと購入いただくお客様も増えているので、袋を変更したことで反響も良く売れ行きも好調です。
デザインについては、全社員に「パナプラス株式会社ってどんな会社か」とアンケートを実施して意見を募りました。その意見を取りまとめて専門のデザイナーの方が形にしてくださり、このデザインは社員みんなの意見を反映させた特別なデザインです。
当社のミニトマト「こくパリッ」は、5年間試行錯誤した後に誕生しました。
「こくパリッ」の最大の特徴は、「甘味」と「旨味」です。
トマトの糖度は収穫されたタイミングで決まります。一般に販売されているトマトは、赤く完熟する前に収穫されるためさっぱりとした味わいが特徴です。これは樹に負担をかけず、収穫量を増やすための方法です。一方、「こくパリッ」は樹の上で完熟させてから収穫します。トマトは収穫後に糖度が上がらないため、完熟時に収穫することで最高の甘さを保ちます。この方法は樹に負担がかかり収穫量は少なくなりますが、美味しさを重視する上で大切にしていることです。
さらに、「こくパリッ」の旨味の秘密は、グルタミン酸とアスパラギン酸という2つのアミノ酸にあります。私たちのトマトは「おいしさの黄金比率」とされる4:1を目指して栽培しています。甘さだけでなく、コクや旨みが感じられるトマトには、グルタミン酸とアスパラギン酸が絶妙なバランスで含まれています。私たちはこの黄金比率を目指して栽培し、太陽の光をたっぷり浴びて樹の上で真っ赤に育ったミニトマトを提供しています。
私たちは、本当に美味しいトマトに出会ったときの感動を、より多くの人に届けたいと考えています。そのため、樹の上で完熟させるという手間を惜しまず、糖分とアミノ酸が増えた絶妙なバランスのトマトを提供しています。
将来は、海外進出を視野に入れており、展示会に出展して現地の方々に実際に食べていただき、進出への足がかりにしたいと考えています。国内ではトマトが多く流通しているため、世界を広げて私たちこだわりの高品質なトマトをより多くの方にお届けし、国内外問わず選ばれるトマトを作っていきたいと考えています。
今後次世代の若い人達に繋いでいくためには、今のうちにしっかり地盤を作り上げて、ルート開拓をすることだと考えています。より長く私たちのトマトを多くの方に親しんでいただきたいので、これからも高品質なトマトを作り続けていきます。