月形は50年以上の歴史を持つ切花の産地で、北海道内でも特に古い産地の一つです。月形花き生産組合は、北海道内で最も早い時期に設立された花き生産組合の一つでもあります。全盛期には、生産者が100戸を超える組織に成長しました。しかし、近年は生産者の高齢化により、その数は減少傾向にあります。令和6年現在では、生産者は46戸、栽培面積は58haで、78品目358品種を栽培・出荷しています。主な品目としては、カーネーション、スターチス、ナデシコ(ダイアンサス)、ユリ、デルフィニウム、スカビオサ、ヒマワリが挙げられ、これらが全品目の7割を占めています。これらの花は、北海道から九州まで日本全国の市場に出荷されています。
月形の花の最大の特徴は、品種の豊富さです。一般的な品種はもちろんのこと、月形でしか栽培されていない特殊な品種も数多く存在します。例えばヒマワリの場合、一般的にはオレンジ色やレモン色が基本ですが、月形ではグリーンや濃い赤、茶系など、珍しい色のヒマワリも作られていることが「月形らしさ」と言えるでしょう。
もう一つの特徴として、月形では「共選」よりも「個選」が非常に多いことが挙げられます。「共選」と「個選」は農産物の選別・出荷方式であり、個人で生産・選別し、個人で出荷するのが「個選個販」、共同で生産・選別し、共同で出荷するのが「共選共販」です。月形の場合、8~9割が個選であり、個人が自分の好みで品種を栽培し、自由に販売するパターンが多いです。これが、月形の花の品種の豊富さにも繋がっていると考えられます。(山田さん)