ケールの包装には、以前より鮮度保持機能のある他社製品を使用していましたが、袋の内側に水滴が付着しやすく、見た目に曇りが出てしまう点が課題でした。特に、高級路線の量販店様のように品質だけでなく見た目の美しさや鮮度感も重視される販路においては、包装資材の役割は非常に大きいと感じていました。そんな中ベルグリーンワイズ社より、オーラパックの紹介を受け、別で生産しているカリフローレの包装では既にオーラパックを使用しており、その性能について一定の理解があったことも後押しとなり、まずは試験的に導入することにしました。実際に使用してみると、袋の内側に水滴がほとんど付かず、透明性も高いため、見た目の鮮度感が向上しました。また、袋の表裏を気にせずに使える点も作業の効率化につながり、品質と作業性の両面で大きなメリットを感じたことから、導入を決めました。

お客様情報:耕孝株式会社(青木崇史) 様
愛知県豊明市で、ケール・カリフローレ・白菜・ブロッコリーなどの多品目野菜や水稲を栽培されています。

袋内が曇らず鮮度が保持できているところです。比較のため、一般的な防曇袋や他の機能性袋と並べて常温に置いた際も、オーラパックは曇らず、中のケールの状態も良好でした。試験的に冷蔵で2~3週間保存しても変色や乾燥が起きにくく、安心して出荷できています。手触りもパリッとしたコシがあり、高級感のある見た目に仕上がるため、売場での印象も良くなったと感じています。これまでクレームもなく、お客様からもご好評をいただいています。

ケールは一般的な野菜とは異なり、購入される方も品質に敏感な方が多いため、常に一定の品質を維持することが求められます。特に葉が1枚ずつむき出しになっているため、病害虫の影響を受けやすく、防除には細心の注意を払っています。農薬の散布タイミングや、葉の色がきれいに保たれるよう工夫を重ねています。日々収穫し続ける必要があるため、栽培管理は非常に手間がかかりますが、どのタイミングで出荷しても納得できる品質を保てるよう、地道な作業を大切にしています。当初、良い袋を使ってみたことで「このパッケージにふさわしい中身をつくらなければ」という気持ちが芽生えました。袋と中身の両方が揃ってはじめて、お客様に届けたい商品として成り立つと感じています。見た目や鮮度の高いパッケージに見合う中身であること。それを実現するために、日々の積み重ねを何よりも大切にしています。

現在使用している既製品の袋に加えて、自分の出荷スタイルに合った別注サイズの袋の導入を検討しています。正直なところ、今回のようなご縁がなければ、オリジナルの袋を作ってもらえるなんて思ってもみませんでした。だからこそ、自分が理想とするサイズやロゴを印字した袋を通じて、農産物そのものだけでなく、パッケージやロゴを含めた“ブランディング”にも取り組んでいきたいと考えています。収穫してすぐの鮮度の良い中身と、機能性の高い袋のコラボによって、これまで以上に安心して商品を届けられるようになりました。今後はケール以外の野菜にもオーラパックを展開し、取り扱い品目を広げることで販路の拡大も目指していきます。鮮度保持機能があることで、これまで出荷が難しかった遠方への対応や、鮮度保持機能を活かした売場での展開など、新たな可能性が生まれていると実感しています。

