とうもろこしの糖度が非常に高いため、特に髭の部分に虫が寄りやすく、産直売場などから「なんとかしてほしい」との声が上がっていました。そうした背景もあり、袋詰めは必要だと感じていました。とうもろこしを本格的に商品展開していく中で、「袋も2パターンあるといい」と考え、サイズや見た目にもこだわった別注品を検討しました。とうもろこし本来のイメージカラーである黄色に加え、赤の袋も用意して、2色で使い分けています。サイズは、4Lサイズまで対応できるように設計しています。
オーラパックの鮮度保持効果については、以前れんこんで使用した際に効果を実感していましたし、未来創造ラボで他社の鮮度保持包材と比較した際にも、オーラパックが最も効果が高かったと感じていたため、今回とうもろこしにも採用することにしました。

お客様情報:株式会社One 様
石川県金沢市で水稲・れんこん・ジャガイモ・とうもろこし・イチジクの生産販売をされています。
今回取材した四万六千甘は、平均糖度は18度前後と高く、 時に20度を超える規格外の甘さを示すこともあるのが特徴です。
鉄分豊富で肥沃な土と、太陽の力を受けて育ち、甘く、大きく、しっかりした味わいが特徴です。
【HP】株式会社One様
【Instagram】株式会社One様

見た目のインパクトがまず大きく、売場でもひときわ目を引く存在になっていると感じています。とうもろこしが袋に入っているというだけでなく、袋自体のデザインが非常に印象的で、圧倒的なビジュアルの強さがあります。2色展開で使い分けていることもあり、売場に並べたときの視認性が非常に高く、興味を持って手に取っていただくお客様も多いです。
また、「そのままレンジで調理できる」という手軽さも購入の後押しになっており、袋の機能性とデザイン性の両立が、お客様からの評価につながっていると感じています。チャック付きの袋なので、産直コーナーでも安心して販売できますし、平積みの常温環境というなかなか過酷な売場でも、2〜3日たっても“えくぼ”ができにくく、鮮度保持効果もきちんと実感できています。
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「四万六千甘」という名前は、金沢のひがし茶屋街近くにあるお寺の縁日「四万六千日」が由来です。
この縁日では、とうもろこしにのしを巻いて軒先にぶら下げる習慣があります。私たちも配達中にその光景を見て、なぜとうもろこしがぶら下がっているのか調べたところ、縁日と関係があることを知りました。縁日の主催者からは、とうもろこしの供給先がなく困っていると聞き、「あなたたちのような人を待っていた」と言われたことがきっかけで、4年前から供給を始めました。とうもろこしの毛には「儲けがある」という意味もあり、1日に約4000本使われるため、安定供給が求められていました。そこで私たちが供給を引き受け、「四万六千甘」という名前を正式にもらいました。
袋のデザインについては、「四万六千日」という縁日の文化をしっかりと商品に背負わせることを大切にしています。この文化にあやかる以上、けがしたり傷つけたりしてはいけないという思いから、縁日の字体をそのまま使い、最後の一文字だけを「甘」に変えました。オリジナルの字体を活かすことで、格式やオフィシャル感を保ちながら、美味しさや品質の高さを伝えられる商品に仕上げています。

〈生産面〉
植えた本数に対して収穫できる本数をもっと近づけていきたいと考えています。いかにロスを減らし、収穫の打率を上げていくか。そのために、種まき数や発芽数、収穫量をしっかり数値で管理しながら、毎年改善を重ねています。
〈販売面〉
とうもろこしは全国にたくさんの品種がありますが、私たちは自分たちで名前をつけた「四万六千甘」というブランドをしっかり育てていきたいと思っています。今、本数を増やして全国にお届けできる体制を整えているところです。目標は「四万六千甘」という名前が全国のスーパーや飲食店で自然に認知されている状態。47都道府県すべてに届けたいと思っていて、「遠くの地域でも見かけたよ」「旅先でも売られていたよ」と言ってもらえるようなブランドに育てていきたいです。

