青果物の輸出に取り組むにあたり、鮮度の良い状態でアジア諸国に届けるため、品質維持は重点課題でした。特に柿は、実の軟化が鮮度劣化につながります。
アジアでは、柔らかい柿ではなく、次郎柿のような食感がシャキシャキした柿が好まれるため、鮮度保持は重要です。
豊橋市では、これまでCAコンテナを使った輸送試験や、オーラパックを含めた鮮度保持資材を使った貯蔵試験に取り組んできました。こうした実験の中で、農産物に応じた適正温度下において、オーラパックとエチレン吸着剤の組合せが鮮度保持において最適なことがわかり、採用に至りました。
2019.04.03
豊橋市 産業部 農業企画課 様
鮮度が保たれた美味しい次郎柿は、海外の方にも好評です
オーラパック柿規格品
お客様情報
豊橋市 産業部 農業企画課 様
http://www.city.toyohashi.lg.jp/2848.htm
経済成長著しい東南アジアへの豊橋産農産物の輸出に向け、生産者、JA、民間企業、行政が連携した輸出体制の構築に取り組まれています。
オーラパック柿を導入したきっかけと経緯を教えてください
導入されていかがですか
鮮度が保たれることで、差別化が図れ、販売先の幅が広がりました。
現在、マレーシア、シンガポール、香港、タイへ輸出しており、販売先は現地の百貨店、スーパーなど多岐にわたります。日本の青果物は非常に人気で、全国各地から様々な商品が輸出されており、お客様もより良い品質を求めています。
現地の売り場では、試食コーナーで実際に次郎柿の美味しさ・鮮度の良さを味わってもらい、柿本来の美味しさを実感いただいています。
商品のこだわりについて教えてください
次郎柿栽培の歴史は古く、大正元年に豊橋市で栽培が始まり、今では豊橋を代表する果物です。豊橋市は次郎柿栽培面積全国一位です。次郎柿は、やや硬めでシャキシャキした歯ごたえと、コクのある甘みが魅力です。しばらくおくと柔らかく追熟するので、多彩なおいしさを楽しめます。