
AuraPack History
野菜本来のおいしさを届けるために。捨てられる野菜を少しでも減らすために。
高鮮度保持フィルムオーラパックの開発から今日に至るまでの歩みをご紹介します。
オーラパックの歩み
- 開発時期(2007年~2008年)
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2007年よりオーラパックの開発をスタート。2年をかけて生産方式を確立。
特に青果物の鮮度保持ニーズの声が多かった、新じゃがいも、大葉などで鮮度保持検証を繰り返し実施し、開発品として提案活動をスタート。
2008年1月、新じゃがいもの高鮮度保持パッケージとして中部地区の大手量販店での採用を機に、他量販店でも新じゃがいもで採用される。また中部地区のJAで、ばれいしょや生しいたけ、大葉でも採用が進んだ。 - オーラパック発売(2009年)
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中部地区での採用を受け、正式にオーラパックの発売を全国的に開始。
同年、岐阜大学、理学博士前澤教授へ生しいたけのオーラパックの鮮度保持検証について委託研究を依頼をはじめ、様々な青果物、研究機関での鮮度保持検証を実施。
また、各メディアからの取材依頼もあり、テレビ東京「ワールドビジネスサテライト-トレンドたまご(トレたま)」にも取り上げられる。 - 経済産業省「新連携事業」に認定(2011年)
- オーラパックの開発研究、企画、加工製造の連携事業として、経済産業省の「新連携事業」に認定され、2011年~2015年の5年間、研究開発装置や試作機など研究開発費の助成を受け、生産設備と品質管理を強化。

リニューアルにあたって
2019年4月より実施のオーラパックのリニューアルに於いては、使用するポリプロピレンフィルムの構造に着目する事で、機能の向上を図っています。
ポリプロピレンフィルムをミクロな目でみた場合、結晶部分と非結晶部分から出来ていることがわかります。(結晶構造のイメージ図参照※2)
結晶部分は、分子鎖と呼ばれる長いひも状のもの(ポリプロピレンの分子鎖の図参照※1)が、折りたたまれて(ラメラ構造の図参照)出来ています。
※1 ポリプロピレンの分子鎖

※2 ポリプロピレンの分子鎖

この折りたたまれた分子鎖間では、ファンデルワールス力と呼ばれる弱い力が働いており、その強さは分子間距離に依存しています。
また、ファンデルワールス力の一つには瞬間的な電子の偏りを起因とした分散力と言われる双極子間の引力も働いており、オーラパックのリニューアルに於いては、この電子の偏りに着目し、処理の最適化を行うことで、植物体内の細胞水の構造化、水と栄養素との非共有結合の状態を調整し、鮮度保持性の向上を図りました。
この様に、使用するフィルムの結晶構造(分子鎖が折りたたまれて出来ている結晶の大きさ※)は、鮮度保持機能を発現する上で、とても大切な部分と言えます。
※リニューアル以降のオーラパックに使用しているポリプロピレンフィルムの結晶サイズ 12~18㎚
